流された計画 [南班 6日目] 投稿者:ハギソフとアイスクリーム 投稿日:2017年 8月23日(水)23時54分21秒
前回までのあらすじ 南班は遂に雨雲に捕まってしまった。頑張れ南班!
天に救いを乞うこともできず、雨をすくうことしかできぬ朝。旅も約一週間経過した今、南班は各々が選択を迫られていた。エージェントsyafinは友人と合流するため愛別。水谷隊長を含む4人は旅を決行。そしてハギソフ氏は輪行で一時別行動を実行。背徳感を感じること結構。でも膝の痛みをなあなあに処置するこれまさに愚行。したがって輪行を敢行、あわよくば観光!という流れなのだが、私は舐めていた。自然を。雨を、北海道という大地を。まず、湯治を行おうと温泉に向かった。カッパの上だけを羽織って。結果、その温泉は介護施設の一部とのことで、流石に要介護者ではない私は一蹴された。その後セブンでカッパの下を買うも時既に遅し。上下の色も違うし水浸し。そのままトチ狂った私は大沼駅の正反対の方向へ突っ走り、数分後に精神が崩壊する。 冷たい体で目的地までの電車を待っていると弄報が入る。『大雨ニヨリテ電車運行ヲ停止ス。』お前も雨に濡れているのか、電車よ…仲間だな………だがお前は動いてくれ……!などと身勝手に嘆願し、2時間半くらい待つとお迎えが来てくれた。これで終わり…ではなく、トチ狂った私はワンマン列車の2両目に乗車。降りる際に何がどうなるのか?大学生となった賢明な諸君らには自明である。近年稀に見る屈辱を味わった私を待っていたのは秘境駅、銚子口であった。本来私は人のいないスポットや自然に飲まれつつあるような場所が好きなので、普通ならここもアンテナに反応するはずだった。しかし、袋に詰まったデカブツと、もはやダンベルと化したテントを持てばどんな景色も地獄に早変わり。 自転車と秘境駅の相性の悪さを痛感し、若干ダメージを受ける。その後は温泉、おでんなどがあった。ちょうどその日から70円セールが始まっていたのだ。この日幸せだったのは昼の海鮮焼きそばと夜のおでんだけだ。逆にいえば、食事の時間は誰もが幸せを感じていなければいけないのだ。ありがとう、井之頭五郎。